TOP > 宗念[大石宗の理念]> 高知県議会 議員時代の決意

大石宗に10の質問
2011.8

Q.なぜ政治家を志したの?また、政治家になってやりたかった事は?

原点は祖父の影響でしょうね。沖縄戦を経験した祖父は、敗戦で多くを失った日本が戦後どのように立ち直ってきたか、政治や経済の話を交えて私が小さい頃から熱心に話してくれました。また、私の名前である「宗」は、“家を守る”という意味があるらしく「自分の家をはじめ関わる地域や社会に心を尽くし、守りなさい。」と常に教えられてきたんです。だから地元高知への思いは人一倍根づいていきましたね。
また、高校生の時から行っていたバンド活動で、自分達のライブや、先輩バンドのツアースタッフとして、全国各地を巡った事も、改めて日本の良さ、そして地元高知の良さを知る契機になりました。

そんな中、大学では政治学を専攻し、在学中に当時民主党の幹事長だった衆議院議員の菅直人氏や、財務省を退職し、衆議院選挙を目指し活動していた、現・衆議院議員の北神圭朗氏の事務所に押し掛け、選挙や政策立案という政治の最前線の現場を経験。その中で、この二人のように、世襲の多かったこれまでの政治家と違い、地盤、鞄、看板がなくても志一本で活躍している政治家に刺激を受けたのが自分自身が政治を志す、最初のきっかけです。そしてもうひとつのきっかけは、経営コンサルタントで経済評論家の大前研一氏の政策学校「一新塾」に通い、経済の流れや地域活性化の方法を具体的に学んだこと。そこで、「国は地方があってこそ。地方が独自性をいかし元気になれば、日本全体が活気を取り戻す」と気づき、高知への思いが再燃しました。だったら、「教育、福祉、産業全てに関わることができる政治家という仕事を、人生をかけてやってみようじゃないか」と考えたのです。

Q.今の日本の政治に必要なものとは?

大きく三つです。
一つは、政治家がもっと理想を語ること。
最近の政治家は問題解決の方法にばかり言及し、批判を恐れず理想を語れる人が少ない気がします。
二つめは、日本に、日本人に合った形の政治、民主主義の在り方を模索すること。
例えば今の二大政党制という政党の在り方や選挙制度などの民主主義の仕組みは海外から学び、少しずつ形を変えてきたもので、日本発祥、日本独自というわけではありません。しかし、当然食べる物や文化、歴史、そして国民性など多くのものが、他の国と違っているのと同じで、政治に参画する仕組み、つまり民主主義の仕組みも、必ず日本に合ったかたちがあるはずです。投票率も下がり、政治への信頼が失われているのですから、もう一度民主主義の在り方を根本から見直し、議論し、制度を見直していくことも必要だと思います。
三つめは、失敗と成功を歴史にしっかり学んだ上で、将来への構想を練ること。
課題の一例として、原発をはじめとするエネルギー問題。これに関しても、そもそもどういう経緯を経て現在に至るのか、その中で生じた問題やメリットは?と、歴史から紐解いていかないと解決にはならない。現状、足下の対策に右往左往し、まさに「木を見て森を見ず」、本質を見失いつつあるのが今の日本の政治の姿ではないでしょうか。

Q.日本は今後どのような国の姿を目指すべき?

日本は資源のない国ですが、代わりに知恵と技術と人間力を持った国です。また、他人や他国の方にも温かく、心を尽くせる国民性は島国・日本ならではといえるのではないでしょうか。それらをいかし、世界から信頼を得て、国と国をつなげるパイプ役になっていくべき。そして、世界でなくてはならない国になりたいものです。

Q.県議会、県議会議員の仕事と役割とは?

議会は、高知県民78万人から代表として選ばれた39人の議員が、知事が提案する新たな条例や事業について議論し、予算の使い道を決める場です。私たち議員には、お金の使い方のチェックや議案の承認、県民の要望や意見を代弁する役割があります。また、県民の熱い要望があるにもかかわらず、行政がなかなか判断出来ない時に、県民の声を代弁し、後押し、その責任を負うのも議員の仕事。例えば、高知市営球場のナイター設備建設などは議会の有志で作った議員連盟が設置活動を一丸となって要望し、実現が決まりました。そして、議員はとにかくたくさんの方と出会う機会があるので、各分野のプロやアイデアをお持ちの方同士が交流できる場を作り、高知を元気にするコトやモノを生み出すお手伝いをする、というのも大切な役割。議員の仕事は「人と人をつなぐ」ことだとも思っています。

Q.高知県の将来像をどのように描く?

私が掲げるスローガンは「活かそう、土佐の潜在力」。高知の隠れた力を十二分に引き出し、オリジナリティと幅広い魅力にあふれた県を作りたいですね。具体的には、高知の誇る農林水産業を盛り立て、全国トップクラスの森林や豊かな食材、世界一の品質を誇る宝石珊瑚など様々な資源の活用を図りながら、併せて、まんが文化や土佐派の建築などの文化資源、世界市場で通用する技術を持った高知の企業などの産業技術資源、人情味にあふれた県民性などの人的資源まで、高知に潜在的にある資源を余すことなく活用していく仕組みを作っていかねばなりません。高知の課題は、良質な資源や技術力に付加価値をつけて販売する仕組みができておらず、資源ばかりが県外に流出している点です。そこをまず何とかしたい。それから、高知を国際色豊かな県にし、魅力を世界中に発信したい。アジアを中心に世界を旅し、歴史を学ぶ中で知ったのは、これまで世界で活躍してきたチャレンジ精神旺盛な土佐人の存在。海外で活躍できる土佐人を養成し、「世界の中の高知」として認知されたいですね。

Q.高知の将来像を実現するために自身が行っている活動は?

宝石珊瑚や木材など高知が誇る資源については、県内で加工して付加価値をつけ、 県外や海外へ販売する仕組みを国、県と連携して作っていこうとしているところです。また、県議会での質問を通じて、「まんが・コンテンツ課」の新設を後押し、まんがをはじめとするコンテンツ企業の誘致活動やクリエイターの育成にも力を入れています。他には、私は実は県議会議員の中で唯一の製造業出身の議員でもありますので、ものづくりを通じた地域振興や、中小企業の海外進出支援にも取り組んでいる所です。併せて、最近では、スポーツを活かした地域振興も活動テーマの一つにして、プロ野球だけでなくバレーやラグビーなどのトップチーム、アマチュアのスポーツサークルなどのキャンプ・合宿の誘致戦略にも携わり、昨年は自分自身も営業を行い、神戸製鋼・ラグビー部の皆さんに来ていただきました。こうした取り組みを更に進めるため、知事とともに県外はもとより海外にも、これまでお話ししたような、高知の様々な資源を売り込む営業マンとして奔走する日々です。

Q.県民が議会や県政にもっと関心を持ち、参加するには?

現在議会はインターネットやケーブルTVで中継されていますが、まだまだ県民の皆さんには浸透していないのが実情。広報活動とともに、平日の昼間に行っている議会を夜間や土日に開催し、もっとたくさんの県民が傍聴できる仕組みを作ることも検討すべきでしょう。
同時に、ツイッターやブログといったソーシャルネットワーキング・サービスの活用、後援会や党を超えた県民の皆さんとの座談会などで幅広く要望や意見を聞くことも重要ですね。そして、私は常々学校教育で政治や地域社会の仕組みを学ぶべきだと提案しています。「シチズン・リテラシー(納税や選挙など市民が社会に参画するために必要な知識)」を身につけることで、地域の発展に関心が高まると思うんです。右肩上がりの成長の時代は終わり、さらに人口の減少も懸念される高知県の今後、一人ひとりが主体的に生きるスキルを持たなければ、高知の発展は進みません。県庁職員がせいぜい知事部局(警察・病院・教員などを除く、いわゆる県庁で働く県職員)で3,300人、議員が39人です。そこに県民78万人の知恵を結集すれば、高知はもっとよくなるはずです!

Q.趣味や楽しみは?

見ての通りの食い道楽ですので(笑)ラーメン屋巡り、B級グルメ探訪。特に、地域地域にある、「常食」、その土地で普段から食べられている、他にはないものを探して、人に「こんな所に、こんなウマいもの、他にはない食文化があるで!」と教えるのが好き。後は県外からのお客様も多いので、高知でしか食べられないものは常にチェックしています。それから、学生時代から続けている剣道、バンド、読書。剣道は県議会で自民党議員と剣道部を作り、実業団の大会にも出たんですよ。音楽は、ギター、ベース、ドラム、何でもやります。先日友達の結婚式で久々に演奏しました!

Q.好きな本、音楽、映画は?

【本】
●菜根譚(さいこんたん)/中国の古典で、仏教・道教・儒教の全く異なる3つの思想をもとに人生を指南する本
●失敗の本質/太平洋戦争敗戦の原因を日本軍の組織、戦略の研究を通して探る本。日本の様々な組織が学ぶべき事柄も満載。
●ココダの約束/祖父たちの戦争・・・共に太平洋戦争時、ニューギニアの激戦で唯一人生き残った高知市出身の元・日本兵、西村幸吉さんの戦友の遺骨収容にかけた生涯を描いた二つの作品。
オーストラリアのジャーナリストと、高知新聞の記者がそれぞれ執筆しています。

【音楽】
ロックからメロコア、ハードコア、スカ、沖縄音楽、フォークソングまで!特に、ザ・ブルーハーツ、フーファイターズが好き。
高校時代の友人の バンドGreeeenの曲も一日一回は聴きます。
カラオケの18番は 「ビギン/三線の花」と「柳ジョージ/酔って候」

【映画】
七人の侍(何も言うことはありません。全ての基本。)
ALWAYS三丁目の夕日(泣きたい時、心温まりたい時に。)
ショーシャンクの空に(とにかく好き。一番回数見ている映画。)
ザ・パシフィック(しんどいですが、日本人として一回は見ておくべき。)